SP6位発進の本田真凜 全日本切符への覚悟 7月でテレビ出演など中断「今しかない」
「フィギュアスケート・東日本選手権」(4日、ALSOKぐんまアリーナ)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、8大会連続全日本切符が懸かる16年世界ジュニア女王の本田真凜(21)=JAL=は、52・34点で圏内の6位につけた。すべてのジャンプを着氷し、東京選手権の50・53点を超えるまずまずの演技となった。
上位24人によるフリー進出も決め「とりあえず大きなミスなく、久しぶりにまとまった演技できた。自分の中で試合というものに、いいイメージがない試合が続いているので、大きなミスなく綺麗に滑ることが大切。フリーもこのままいい感じにできればいいなと」と、納得の表情で振り返り、フリーに向け「(全日本は)今年で8回目。本当に全日本は何回出ても特別。今年も絶対に出たい」と、年末の大一番への強い思いを口にした。
オフシーズンは積極的にテレビなどにも出演してきたが「7月頭を最後にお仕事を1回ストップして、大学とスケートに集中した日々を送れるようにしていただいてる。今の自分の本業に集中してできれば」。10日前にスケート靴を新調する決断を下し、今大会に向けて集中して練習を積んできた。「昔は練習が絶対に試合に生きるとは考えてこなかった。うまく試合でできていたタイプだったので。でも、自信を持てるように練習することが今の自分にとっては大切。どんなときでもスケートを1番に考えて。長い人生を考えると、これだけ一つのことをできるのは、今までやってきた時間よりは短い。苦しくてもその時間を大切に。今しかないと思ってやっている」と、思いを打ち明けた。
今大会は12月の全日本選手権(大阪)に向けた最終選考会で、東日本からは成績上位7人が切符を掴む。