日本代表ロコが涙のVで初代女王 藤沢「タフだった」新設国際大会で韓国との延長戦制す

 「カーリング・パンコンチネンタル選手権」(6日、カルガリー)

 女子決勝が行われた。日本代表で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレは、世界ランク3位の韓国を延長戦の末8-6で撃破。初開催の第1回大会で初代王者に輝き、メンバーは感涙しながら歓喜の輪をつくった。

 日本が勝負強さを発揮し、大接戦を制した。第2エンドに2点を先制し、第5エンドを3-3で折り返した。第6エンドに1点追加、第7エンドは後攻の相手のミスショットにより1点スチールし、第8エンドも1点スチールに成功して3点リード。しかし、第9エンドに2点を許して6-5となると、最終の第10エンドも1点を取られて6-6の同点に追いつかれた。延長のエキストラエンドは互いにショットに苦しんだが、有利な後攻の日本が、スキップ藤沢五月の最終ショットで相手ストーンをはじき出し、決着をつけた。

 藤沢は目に涙を浮かべながら「相手がラスト良くて、メンタル的にもタフなシチュエーションだったが、エキストラエンドでもしっかり我慢して集中力を切らさなかったのが良かった」と振り返り、「(今大会は)アイスが難しくて苦しんだゲームもたくさんあった中、常に前向きに、負けた試合も落ち込まずポジティブだったことが今回良かった」と喜びに浸った。

 今大会は昨年まで開催されていたパシフィック・アジア選手権に替わる新設大会。アメリカ大陸のチームが加わったことでレベルも上がり、サードの吉田知那美は「ワンランク上がったし、世界が注目する大きな大会になるんじゃないか」と腕をぶしていた。日本は1次リーグを6勝2敗で突破後、準決勝は強豪カナダに苦戦したが終盤に劇的な逆転勝利を収めていた。

 今大会は来年の世界選手権(3月、スウェーデン)の出場権も懸かったが、しっかり4強入りして切符を獲得。チームとして9月末からカナダに遠征し、藤沢が「今シーズンの中でも一番楽しみな大会の一つ」とターゲットにしていた大会で頂点に立った。

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