高梨沙羅 スーツ規定違反に言及「明確に決めないと」 自身が飛び続ける意義「地盤を整えたい」
スキージャンプ女子で18年平昌五輪銅メダリストの高梨沙羅(26)=クラレ=が7日、放送された日本テレビ「news zero」で嵐の櫻井翔のインタビューを受けた様子が放送され、今年2月の北京五輪団体戦でスーツ規定違反による失格となった問題について言及した。
五輪後は一度は現役を退くことも考えたが「一番やっちゃいけないことをしちゃったので、その時は“やめて償えたら”って思ったんですけど、どうやってやってしまったことを次に繋げて、このままで終わらせないようにできるかなって。辞めちゃってなかったことにするのは自分勝手な感じがして」と、騒動以降の心の移り変わりを振り返った。
ただ、10月のドイツでのGP大会で再びスーツ規定違反で失格に。「絶対失格にならないように、毎日メジャーメントしてもらって、その試合当日も測ってもらって、『大丈夫だね』と言って行ったんですけど、ダメだったので」と、明かした。
国際スキー連盟の最新の規定ではスーツの最大許容差はボディーに対してプラス2センチから4センチ。ただ、測定方法には曖昧さがあると指摘されている。同大会では腕と膝が1センチ大きかったと判定されたという。「腕っていってもどこを測るのかによっても1センチぐらい変わっちゃうので、それをどこっていうのを明確に決めないと誤差が出ちゃうなと思います」と、訴えた。ただ、「W杯前に経験できてよかったが、もう少し対策を練らないといけないなという経験をさせてもらった」と、前向きに話した。
自身の現在のジャンプについては、櫻井キャスターから「(五輪まで)4年間かけてプラモデルのパーツ一つ一つを作ってきたような印象を受けた」と問われ、「今ようやくパーツがバーッとある中で、組み立てていくっていう状況」と、説明した。
オフシーズンに子供たちと触れ合う中で、「その子たちが飛ぶ頃には純粋にジャンプを楽しんでもらいたいので、ルールも明確にクリーンな分かりやすいルールになってもらわないと困る。地盤を整えたい」と、自身が飛び続ける意義を見いだした様子だった。