元Ｆ１レーサーのジャン・アレジ氏と女優・後藤久美子の長男でレーサーのジュリアーノ・アレジが８日、フジテレビ系「ポップＵＰ！」に出演し、母の教えを語った。

　ジュリアーノは昨年から来日してトムス・レーシングチームに所属し、日本の「ＳＵＰＥＲ　ＧＴ」「ＳＵＰＥＲ　ＦＯＭＵＬＡ」などのカテゴリーに出場している。番組では静岡・御殿場での１人暮らしなどに密着。日、仏、英、伊の４カ国語で自己紹介する様子なども見せた。

　日本語は後藤から習ったと説明。「いつも『宿題やりなさい』『ちゃんとあいさつしなさい』、そういう同じ言葉だった」と語学＋生活習慣の教育だったと明かした。来日する際にも、後藤から「周囲の言葉を聞いて」「ヨーロッパでよかったからといって、日本でも同じ態度ではだめ」「日本語を習うこと」などとアドバイスを受けたという。

　幼いころから父と同じレーサーになる夢を抱いていたが、当初は後藤は認めていなかった。しかし、父とともにひそかにトレーニングを始めたところ、後藤から「学校をがんばったらカートをやってもいい。でも成績が悪かったらカートで走らせない」と条件を付けられた。カートのためにと奮闘し、次第に学校の成績も上がったという。

　御殿場では食材も自ら購入し、自炊をしている。後藤との買い物の思い出を尋ねられ「どうしてもぼく、キャンディーやチップスを食べたかったの。でも（手に）取ってた時『戻せ』って。取っちゃダメだった」と苦笑いで告白した。「だからコーラとかは飲まない。いつも食べる時は水」と母から授けられた習慣を守っていると語った。

　後藤からの教育については「あいさつをしないと怒る。仕事をしている人たちと、もし仲良くなくても、いい態度で接した方がいい。いい態度をしなかったらすごく怒る」と礼儀をたたき込まれた。厳しいだけでなく、愛情もたっぷりだったようで、母の料理では「めんたいこパスタが好き」と笑顔で語っていた。

　ジュリアーノはこの日のツイッターに番組出演を告知。画像は１０月に来日してレースを観戦した父ジャン・アレジとの２ショットだった。