新大会Vの日本代表ロコ・ソラーレ 日本での反響驚き「前回まで知られてない大会」
カーリングのパンコンチネンタル選手権(カナダ・カルガリー)で、初代王者に輝いた女子日本代表で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが9日、オンラインで取材に応じた。スキップの藤沢五月(31)は「無事に第1回大会で優勝することができた。予選は2敗(6勝)して課題があったが、準決勝、決勝といい試合内容をこなすことができ、結果的に優勝できた。皆さんにいいご報告ができてうれしい」と喜びを語った。
今大会は昨年まで開催されていたパシフィック・アジア選手権に替わる新設大会で、アメリカ大陸のチームが加わったことで競技レベルも上がった。日本は1次リーグを6勝2敗で突破し、まずは世界選手権(来年3月)の出場枠を獲得。さらに準決勝は強豪カナダから劇的な逆転勝利を挙げ、決勝も韓国に第10エンドで追いつかれる苦しい展開だったが、延長のエキストラエンドで冷静に決着をつけた。
チームとしては1カ月前から現地入りして調整するなど照準を合わせていた大会だったが、日本代表の快進撃によって国内でも多数報じられた。セカンドの鈴木夕湖(30)は「たくさんの方からメッセージをもらった。こんなに応援をいただいていたんだなと、本当にうれしくなった」と想定以上の反響に驚いた様子。また、リザーブの石崎琴美(43)は「前回(前身のパシフィックアジア選手権)までは日本国内で知られていなかった大会だったかなと思うが、今回たくさんの応援をいただき、ありがたかった」と感謝を述べた。
五輪のたびに脚光を浴び「4年に1度」からの脱却を目指す中、ロコ・ソラーレをはじめ日本勢の活躍によって着実に注目度は増してきている。今大会の優勝も踏まえ、サードの吉田知那美(31)は「カーリングの普及のためにも、私たちがカーリング界に貢献できることは強くなっていくこと。日本選手権で勝たないと世界切符もないので、日本(国内)で勝つことと、日本のレベルを世界一のカーリング国にするためにも、両方の道ですべきことを一生懸命やっていきたい」と現在の考えを語った。