関学大・占部主将 「やりきる」 関大との全勝対決へ気合 関西学生アメフト
関西学生アメリカンフットボール1部で5連勝の関学大が9日、兵庫県西宮市の同大で練習を公開した。関大との全勝対決(13日・万博)に向けて、勝てば優勝、負ければ7年連続の甲子園ボウルを逃す大一番。主将のOL占部雄軌(4年)は「今年の関大はすごく勢いがあり、いい選手がそろっている。全勝対決でいろんなことを考えてしまうが、自分たちのやってきたことをやりきる」と気持ちを込めた。
強豪校では異色の主将の経歴だ。幼稚園から関学高まではラグビー一筋。祖父、父が関学大でアメフト経験者だったことから、大学で転向した。「甲子園ボウルは(関学が)出場するたびに見に行くことが(家族の)毎年の恒例だった」と大舞台への思いは強い。
試合の出場機会は少ないが、熱いキャプテンシーはチームの原動力になっている。「自分はプレーで背中を見せることはできないが、誰より熱を持って練習することで、影響を受けてくれる選手もいるかもしれない。熱意を持ってやりたい」という主将に、大村和輝監督(51)は「自分が試合に出ない中でも、ブレずにやるところは腹が据わっている」と信頼を置く。
負ければ当該校同士の勝ち点で関大が優勝、甲子園ボウルも決まる。関学大が勝てば優勝は決まるが、最終節の段階で関大、立命大と三つどもえで甲子園ボウルが抽選となる可能性がある。勝つしかない一戦。主将は勝利の鍵を「日本一になるという気持ち」と言い切った。