「フィギュアスケート・大阪府民スポーツ大会・国体派遣選手選考会」（１２日、丸善インテック大阪プール）

　フィギュアスケートの２０１０年バンクーバー五輪代表、織田信成（３５）＝大阪スケート倶楽部＝が、２０１３年１２月の全日本選手権以来、約９年ぶり、３２４７日ぶりに競技会復帰を果たした。来年１月末に始まる国民体育大会（スケート競技は青森・八戸市）への出場を目指している。

　黒と濃い紫を基調としたクラシックな衣装で登場した織田は、フリー曲「もののけ姫」に乗って、冒頭に４回転トーループを投入し、転倒。しかし、その後はトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）をコンビネーションを含めて２度着氷するなど、高難度の技を次々と降りた。得点は１４６・０５点で優勝。トリプルアクセルなど多くのジャンプが加点が付く出来栄えだった。

　演技前の６分間練習では、４回転－３回転トーループを２度着氷するなど、仕上がりのよさを見せていた。

　織田は今月１日に自身のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルで現役復帰の意向を表明。最近のアイスショーでの自身の演技に納得いかなったことが動機になったと説明した。「このままじゃあかん。筋力的にもあげていかないといけない。目標が欲しかった」と、本格的なトレーニングを積むために決意したと明かしていた。

　１０年バンクーバー五輪で７位入賞し、１４年のソチ五輪出場を逃した後、現役を引退。引退後はアイスショーや解説者、タレントと幅広く活躍していた。