早田ひな 4強入りで「奇跡」と連呼 左腕故障で1カ月休養明け「フラフラだった」

 張本美和との熱戦を制し、準決勝進出となった早田ひな(撮影・伊藤笙子)
 2回戦、井絢乃と対戦した早田ひな(撮影・伊藤笙子)
 準々決勝で張本美和からポイントを奪い、ほえる早田ひな(撮影・伊藤笙子)
3枚

 「卓球・全農カップ・トップ32」(12日、船橋アリーナ)

 24年パリ五輪代表選考会の第3回大会として行われ、女子で世界ランク6位の早田ひな(22)=日本生命=が3試合を勝ち抜き、4強入りを決めた。左上腕三頭筋の負傷で約1カ月間休養し、試合2日前から実戦的な練習を再開したばかりというだけに「みんなと同じように(コートに)立てたことが奇跡」「この状態で勝てたのは奇跡」と繰り返した。

 パリ五輪に向けたポイントレースで首位を独走するサウスポーだが、9月中旬の国際大会で左腕を負傷。肉離れのような症状で、日常生活でも曲げると痛みが走った。治りきらないまま10月の世界選手権団体戦に出場したが、痛みがひどくなったため決勝は欠場。出場予定だった国際大会2戦をキャンセルし、前倒しで帰国していた。

 帰国後は、2週間ラケットを握らず静養。MRI検査を受け、医師からのGOサインをもって練習を再開した。トレーニングは続けていたものの、実戦的な練習は2日前から始めたばかり。選考会出場に間に合わせるだけでやっとの状況だったが、準々決勝は若手成長株の14歳、張本美和(木下アカデミー)を4-2で振り切るなど第一人者の意地を見せ、「ケガから復帰してから(期間が短く)体力面でもフラフラの状態でしんどい試合だったが、全て我慢して、最後は入れたもの勝ちと(腕を振った)。体力は自分の方がないとわかっていたので、勝ち残れたのは本当に奇跡」と感慨を込めた。

 選考大会で4戦連続の4強を決め、依然トップをキープ。13日の準決勝は木原美悠(エリートアカデミー)と対戦するが、当日のコンディション次第で出場可否を判断するといい「(状態が)厳しければ棄権する。無理をしないように。ここまでポイントを獲得できて達成感はある」と明かした。

 ◆11月11日時点での選考ポイントランキング上位

 【女子】早田ひな=117点、伊藤美誠=88点、長崎美柚=86点、石川佳純=76点、木原美悠=70点、平野美宇=56点、芝田沙季=54点、橋本帆乃香=50点

 ※全農カップは優勝=50点、2位=45点、3位=40点、4位=35点、5位=30点、6位=25点、7位=20点、8位=15点、ベスト16=10点

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス