関学大4連覇!関大との全勝対決制す RB前島「ビッグゲームには強い自信があった」
「関西学生アメフト、関学大17-10関大」(13日、万博記念競技場)
7年連続で甲子園ボウル出場を目指す関学大が、関大との5戦全勝対決を制した。リーグ4連覇で、59度目の優勝(コロナ禍で特別開催の20年を除く)。1敗の関大と立命大にも優勝の可能性が残っており、甲子園ボウル(12月18日)がかかる全日本選手権準決勝(12月4日)への出場権は、最終節に決まる。
第1Qから一歩も譲らぬ攻防となった。互いにFGを決めて3-3とすると、第2Qに関学大のオフェンスラインがRB前島仁(3年)を猛プッシュするTDラン(TFP成功)を決め、10-3と勝ち越した。しかし、関大もQB須田啓太からWR溝口駿斗の2年生ホットラインでTDパス(TFP成功)を決め、10-10で試合を折り返した。
第3Qでは関学大のDB中野遼司(2年)がインターセプトTD(TFP成功)に成功し、17-10と勝ち越し。第4Qもディフェンスの奮闘で逃げ切った。
第1Qでいきなり76ヤードのキックオフリターンを決め、先制FGにつなげた関学大の前島は、「ビッグゲームには強い自信があった。こういう試合で活躍できてうれしい」と胸を張った。目を潤ませながら「恥ずかしいけど安心した。関大の勢いは脅威だった」と大一番の緊張感を振り返った。
父の純さんも関学大RBで、甲子園ボウルで2度の日本一に貢献。1993年にはミルズ杯も受賞した名選手だ。関大戦に向けては「お前みたいなRBはオレなら使わない」と叱咤激励されていたが、この日は「やるべきことをやってこい」と背中を押して送り出し、観客席で見守ってくれたという。
追い続ける父の背中は「まだ遠いかな」と前島。それでも、負ければ甲子園ボウルへの権利が消えていた正念場を乗り越えた。最終節の立命大戦(27日、万博記念競技場)へ「(相手は)地力がすごいし基盤も安定している。絶対に苦しい試合になる。油断することなく練習に取り組む」と言葉に力を込めた。