「絵画を観るように体操を」内村航平が新イベント「体操展」発表 進化版ラジオ体操も

 新・体操イベント「体操展」の開催を発表した内村航平(撮影・佐々木彰尚)
 新・体操イベントの「体操展」をPRする(左から)内村航平さん、白井健三さん、村上茉愛さん(撮影・佐々木彰尚)
 新・体操イベント「体操展」の開催を発表した内村航平(撮影・佐々木彰尚)
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 体操男子で五輪個人総合2連覇王者の内村航平さん(33)が16日、都内で自身が初めて主催する体操イベント「体操展~動く芸術~」(12月30日、北九州市立総合体育館)の発表会見を行った。

 「動く芸術」をコンセプトに、「絵画を観るように体操を観て欲しい」という内村さんの想いを表現するイベントを、生まれ故郷の北九州からスタートさせる。内村さんは「引退してからずっと体操をどのように表現したらいいのか、引退した身としてまだまだみせられる部分があるなと思っていた中で、美しい体操を表現、体現してきて、絵画のようにみせたいという想いから『展』というタイトルにしました。ここまで命を捧げてきた体操というものに恩返しをするためにも、体操を普及させることが僕の使命」と、説明した。

 会見には後援する日本体操協会の藤田直志会長も出席し、開催都市・北九州市の北橋健治市長からビデオメッセージが届いた。また16年リオデジャネイロ五輪団体金メダルメンバーの白井健三さん、女子で東京五輪種目別ゆか銅メダリストの村上茉愛さんも登場し、トークを繰り広げた。内村さんは「まず体操というのが試合でしか見られていない。五輪しか印象に残っていないという声をいただき、身近に感じられるようなイベントを、という気持ちと、自分がこだわってきた美しい体操を掛け合わせたものを皆様に見せたいなという想いがあった。追究してきた美しい体操を、絵画のように。美術展って、観る人によって、感じ方、見方があると思うので、ちょっとでも体操って良かったよねって思ってもらえるようなイベントをやりたいなと思った。1回目なのでかなりプレッシャー感じてますし、生まれ故郷の北九州。生まれ故郷で1回目が生まれるのも感慨深いものがあります。今後、色んな場所でやっていけたら。まずこの1回目がしっかり成功するようにしたい」と、力を込めた。

 オファーを受けた白井さんも「素直にうれしかったですね。選手としての実績で、よさ、パフォーマーとして評価してくださったのがうれしかったです」と、気合十分。村上さんも「女子は違った魅せ方があって、ダンス、音楽を使ってみせるというのも、頑張らないといけないなと。引退して動けてないので、どういった魅せ方をできるか。緊張しています」と、語った。

 年末に向けて「僕なりにまだ美しく演技をみせられるはずなので。『体操展~動く芸術~』としている以上、美しくない演技はみせられない。自分にプレッシャーを与えつつ、仲間とともにできる喜び、新しい体操の魅せ方もできればと思います。体操は英語だと、アーティスティックジムナスティックなので、アートじゃなきゃいけない」と、自身を鼓舞した。

 内容についても一端を明かした。「進化した『ラジオ体操』」を組み込んでいることを明かし、「簡単な動きをここまでできるのかという体操選手の凄さを感じてもらえたら。ラジオ体操のもとにはなっているが、体操選手がやると、こうですよっていうものを」と説明した。すでにデモンストレーションを行っているという白井さんは「概念を覆せるような内容」と語り、村上さんも「映像をみせてもらいましたけど、体操選手がやるラジオ体操は尽きないというか、色んな表現ができる」と、うなずいた。また、子どもたちとの競演する要素もあるという。

 イベントには内村さん、白井さん、村上さんのほか、田中理恵さん、杉原愛子さん、唯一現役選手となる田中佑典(田中体操ク)が出演する。MCはYouTuberのウンパルンパが務める。

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