駅伝誤誘導で全国切符逃した中越高 主催者「運営問題はない」に反論「受け入れられない」 今後は未定

 10月28日に行われた全国高校駅伝の新潟県予選で運営ミスがあったとして、2位となり、全国出場を逃した中越高校が抗議していた問題で、16日、同校はホームページで、各関係団体からの回答を公表。県高体蓮の「運営に問題はなかった」とした回答に、同校としては「受け入れられない」と、反論した。

 中越高の声明は次の通り。

 「昨日11月15日に、関係団体より本校の嘆願書に対する回答をいただきました。また、同日午前には新潟県高等学校体育連盟会長、同理事長、新潟県高等学校体育連盟陸上競技専門部長、同委員長が来校され、再調査の結果と回答をいただきました。その内容と本校の見解についてお示しいたします。

 ◇嘆願書に対する回答

 ・文部科学省・スポーツ庁

 大会に直接関わっていないため当事者の間で解決してもらいたい。全国高体連にも新潟県高体連に丁寧な対応をするよう指示してほしいと連絡した。

 ・全国高等学校体育連盟

 当該大会の運営は新潟県高等学校体育連盟の判断で行われたものであり、全国高等学校体育連盟が直接関与できるものではない。なお、新潟県高等学校体育連盟から聞き取った情報では、運営に不適切な点はなかったと聞いている。

 ・日本陸上競技連盟

 回答期限に指定された11月15日までには回答ができない。近日中に回答する。

4団体の回答は以上の通りです。

 ◇県高体連による再調査と回答について

 再度の調査、聞き取り等を行ったが、運営に問題はない。抗議内容は受け付けず、本レースは成立し結果は確定しているものとする。なお、日本陸連担当者も同席の上、全国高体連に対して説明をしたが、運営に不適切な点はなく、救済はないものとすることに対して理解を得ている。

 ◇本校の見解

 県高体連の調査結果と、本校調査(その場にいた先導員を含む複数の当該競技役員や一般市民の方から得られた証言)では事実が異なるため、受け入れられない。

 ・当該先導員は間違ったという認識があり、間違いに気づいた後に3区で入れ替わった先頭チームの先導に復帰している。

 ・3区レース中において、本校の選手が先導員とともにコースを逸脱した際に競技役員が大声で誘導したという事実はない。後続の選手は誘導を受けており、やはり不公平である。

 これらのことについて再度抗議しましたが、県高体連は調査は十分であるとして受け入れられませんでした。

 本校としては、大会の運営は競技規則や申し合わせ事項に則って公平公正に大会運営されるべきであり、今回はその競技規則や申し合わせ事項の運用が不十分であった結果、公平公正な大会運営がなされなかったという見解です。

 ◇今後の対応について

 この問題に対する対応について現段階では未定です。陸上競技部員に対する対応については、現段階における状況説明をした上で、心情に寄り添いケアをしてまいります。また、何事も人のせいにせず、競技者としても一人の人間としても、前を向いて成長、進歩していけるよう指導してまいります。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス