大山加奈さん「子供笑顔にするにはお母さんを元気に」イベントで持論 双子ベビーカー投稿が反響

 トークイベントに登壇し、笑顔を見せる大山加奈さん
 トークイベントに登壇した大山加奈さん
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 バレーボール女子元日本代表の大山加奈さん(38)が18日、都内で行われたスポーツ庁の主催イベントで、スポーツを通じたより良い街づくりについてのトークショーにゲストとして登壇。元アスリートで育児をしている母親として「子供を笑顔にするためにも、今は(世の中の)お母さんを元気にしたい」と語り、司会を務めた増田明美さんからは「これからは選手だけでなく、ママさんの面での発信も(社会を)変えていくように頑張ってください」とエールを送られた。

 大山さんは今月、自身のSNSで双子ベビーカーでバスに乗車できなかったことを公表し、さまざまな意見が飛び交うなど大きな反響となっている。

 司会を務めた増田さんから冒頭に「今日はベビーカーの話は置いておきますからね」とイジられて苦笑い。ただ、育児ママとして、元オリンピアンとして全国各地でバレーボール教室などに参加している経験を基に「出産前は子供を笑顔にしたいと思って活動していたが、子供たちを笑顔にするにはお母さんを笑顔にしないといけないなと痛感した。今はお母さんを元気にしたい」と考え方が変わったことを明かした。

 自身が育児に悩んだ経験も踏まえ「子育てをしていると孤独で“孤育て”になる。小さい子がいると外に出ることにハードルが高くなり、子供を預けることに罪悪感を感じてしまう。自分も(子供が)双子でなかなか外に出られない日々が続いたが、大人と話すとすごく楽になった」と語り、「(大人同士も)スポーツを一緒にすると心の距離が近くなる」と、外部と交流するツールとしてもスポーツの有用性を訴えた。

 また、現在居住している自治体では産後ケアやベビーシッターを依頼する際に助成を受けられるなど支援が充実していることに感謝しつつ、「お母さんたちが安心して子供を預けられて、罪悪感を感じずにスポーツを楽しめる環境をつくっていただけるとうれしい。住んでいる場所に限らず支援が充実しているとお母さんが元気になるし、子供も元気になるし、地域も明るくなる」と聴講した自治体関係者に語りかけた。

 大山さん自身はケガの影響で引退後、しばらくはスポーツや運動から遠ざかっていたが、犬を飼い始めたことが転機になったという。「子供をなかなか授かることができず、不妊治療をしていたが、体温が34度台になった。一度治療をお休みして、その時に柴犬を飼って(散歩で)必然的に1日2時間歩くようになった。そしたら体がすごく健康になって、体温も36度台に上がって、結果的に双子を授かることができた。歩くことの大切さ、継続して運動する大切さを学んだ」と明かした。

 また、同席した長野市長の荻原健司氏が「私は(次晴氏と)双子なので、親から見た双子の育て方はどうですか?」と興味津々に質問。大山さんは「いずれお互い比較され続けるなと思い、できるだけ親としてはフラットに両方が自分に価値がある、いいところがあると感じられるような子育てをしたいと思っている。お互い比較せず高め合えるように」と明かしたが、荻原氏はうなずきつつ「親がそう思っていても(きょうだいで)競争するようになるんでしょうね。(自身は)今でも双子の弟(次晴氏)には負けたくない」と笑わせた。

 大山さんは2015年9月に一般男性との結婚を発表。不妊治療を経て、21年2月に双子の女児を出産した。

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