山本草太が圧巻演技 SP自己新で首位発進 世界王者の宇野昌磨が4回転トーループ転倒で2位に

 男子SPの演技を終え、拳を握る山本草太(撮影・伊藤笙子)
 男子SPの演技を終え、頭を抱える宇野昌磨(撮影・伊藤笙子)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(18日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、GP初戦のフランス大会2位の山本草太(22)=中京大=は自己ベストの96・49点をマークし、首位発進を決めた。連覇を狙う世界王者の宇野昌磨(24)=トヨタ自動車=は、4回転トーループで転倒し、91・66点で2位となった。ともにGPファイナル(12月・トリノ)を視野に入れて、フリーに臨む。

 山本は、冒頭の4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプを決めると、続く4回転サルコーも成功。最後のトリプルアクセルもしっかりと決めきった。SP「イエスタデイ」の切ない曲調を情感を込めて演じ切り、拳を握った。

 前回のフランス大会に続くSP首位発信。演技後のインタビューでは「すごく点数はうれしく思ってますし、今日の演技もよかったかなと思うので、また明日に向けて切り替えてやっていけたら。SPよりもフリーを中心に練習してきた。いい演技ができれば」と、見据えた。

 宇野は冒頭で前日練習で「面白くない」と試行錯誤を明かしていた4回転フリップをきっちり決めたが、続く4回転トーループで転倒。連続ジャンプにできなかった。最後のトリプルアクセルは成功したが、首位には届かなかった。

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