錦織圭、引退危機を告白「1回辞めるのもちらついた」「危ない時期あった」
男子テニスの錦織圭(32)=ユニクロ=が19日、東京・有明コロシアムで行われたイベントに出席し、報道陣の取材に応じた。1月に手術した股関節の回復の遅れや、リハビリ中の今夏に負った足首のけがで昨年10月以来実戦から遠ざかっているが、引退の危機もあったことを明かし「(落ち込んで)危ないときはあった。1回辞める(選択肢)もちらついたが、(この日同席した)フェデラーを見ていても、まだ30代後半まではできるかなと最終的には思えたので(今は大丈夫)。危ない時期はあった」と告白した。
1月に股関節の手術を受け、リハビリを続けていたが、想定よりも回復が遅れた。精神的に落ち込み、進退も考えた時期について「ずっとリハビリしている7~9月くらいに、なかなか戻れないなというときに(引退に傾いた)。本当につらかった。1日中、家でリハビリしていて、それが3カ月くらい続いて。コートにも出られなかったので」と明かした。
復帰時期については「本人もいつ戻れるか確定ではない。股関節が治りかけて、(リハビリ中に)足首をひねって、それが思ったよりひどくて。今はどうなるかわからない状況」と説明。来年1月の全豪オープン出場が目標だというものの、現在も1カ月ほどテニスの練習ができていないといい「理想は全豪だが、(可能性は)フィフティ・フィフティ。チャレンジャー(下部ツアー)から出て行くのがベスト。いきなり全豪は出られない」と現況を明かした。