元小結千代大龍が引退会見「100%やりきったすがすがしい気持ち」今後は焼肉店の開業目指す

 引退会見で笑顔を見せる元小結の千代大龍(日本相撲協会提供)
 引退会見に臨んだ元小結の千代大龍(右)と師匠の九重親方(日本相撲協会提供)
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 大相撲九州場所8日目の20日に現役を引退した元小結の千代大龍(九重)が21日、師匠の九重親方(元大関千代大海)とオンラインで引退会見に臨んだ。

 迫力満点のぶちかましを武器に土俵を沸かせた11年半。「悔いも未練もひとつもなく、自分の中で100%やり切ったので、すがすがしい気持ち」と晴れ晴れとした様子で心境を語った。

 秋場所後に「もう力が入らない」と師匠に進退を相談。慰留されて臨んだ今場所、7日目の碧山戦に一方的に押し出され「一発でもっていかれた。これ以上、情けない相撲は取れない」と引退を決断した。

 今後は夢だったという飲食業の道に進む。「まずはダイエットすること。それから一から勉強して、お店が持てたら。お肉が好きなので、できれば焼き肉屋さんをやりたい」と希望を明かした。

 九重親方は「性格もさばさばしているし、素直で明るくて。不器用なところもすべて、入門当初の頃を思うと、かわいいなと。いい弟子だったなと思う」と愛情たっぷりに称賛。「九重部屋で培った気合と根性は体に染みついていると思う。飲食業の方で横綱大関を目指してやってもらいたい」とエールを送った。

 日体大で学生横綱となった千代大龍は、2011年5月技量審査場所で幕下15枚目格付け出しで初土俵。12年初場所で新十両、同夏場所で新入幕を果たした。幕内通算58場所で技能賞1回、金星3個を獲得した。

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