バド桃田賢斗「無意識を言葉にする難しさ感じた」700キロ先への“遠隔指導”で四苦八苦

 画面を通じて、中学生に遠隔で指導する桃田賢斗
 画面を通じて、遠隔の中学生に手本を見せる桃田賢斗
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 バドミントン男子で18、19年世界王者の桃田賢斗(28)=NTT東日本=が24日、都内で行われたNTT東日本の会見に出席した。同社がスポーツ庁からの委託事業として進めている遠隔での競技指導が公開され、試験的に北海道登別市の中学生にバドミントンのプレーを指南した。

 桃田は東京都調布市の練習拠点から、約700キロ離れた登別市のバドミントン少年らと画面越しに対面。自身が手本を見せたり、中学生のプレーを画面で見ながら、ラケットや体の使い方などを1人1人にかみ砕きながら指導した。

 ただ、バドミントン教室などで子供らに直接指導することはあっても、その場にはいない遠隔の相手に、ほぼ言葉だけで伝えることは慣れていないだけに四苦八苦。「直接(相手と)羽根を打ち合うわけじゃないので少し難しいと感じたし、その分(言葉で)細かく伝えようとした。いつもよりじっくり(相手が)どんな動きをするのか見るようにした」と振り返り、「全部が全部言葉にできたかというとそうではないので、まだまだ、教える側になったときももっと勉強しなきゃいけない」と改善点を挙げた。

 ただ、自身のプレーや思考を言語化する作業には得るものがあったようで「(普段)無意識でやっていることを、しっかり言葉にして伝えることの難しさを改めて感じたし、考えて言葉にすることでより明確に自分のものになると感じた。今の僕のバドミントンにも生きるんじゃないか」とうなずいた。

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