関学大DLは元“わんぱく力士”、山本大地、立命大との頂上決戦へ気合い
関西学生アメリカンフットボール1部で7年連続の甲子園ボウルを目指す関学大が24日、立命大戦(27日・万博記念競技場)に向けて練習を公開した。6戦全勝の関学大は、1敗の立命大に勝てば59度目の優勝が決まり、甲子園ボウル(12月18日)がかかる全日本選手権準決勝(12月4日)への出場権を得る。
176センチ、114キロ。鍛えあげられた体躯は、サイズ以上に迫力がある。副将を務めるDL山本大地(4年)は宿敵、立命大のオフェンスについて「関学のOLより大きく、どのポジションも全員トップクラス。QBにしろRBにしろすべてエース級がそろっている」と警戒。しかし、その表情には、最前線で強敵をはね返す自信がみなぎっている。
大阪学芸高でアメリカンフットボールを始める前、堺市で育った小学校時代は、サッカーや体操など他競技に取り組んだ。その一つが父に勧められた相撲。「“わんぱく相撲大会”に出ていた。堺市では上の方で1回優勝したことがあります」と地元で活躍した。
「おすしは20皿くらい食べていた」という小学校の頃は70キロ超、中学時代に170センチ、85キロほどに成長。中学のサッカー部から高校でアメリカンフットボールへ転向しようと考えていた時には、当時の監督から相撲を勧められたほどだった。
競技を始めた高校時代は、サッカーとは違うコンタクトの強さに魅力を感じたが、今は「アメリカンフットボールの奥深さを体感している」と山本。元“わんぱく力士”は、パワフルボディーだけでなく、その頭脳戦でもディフェンスをけん引する。