スケートボード 15歳伊藤美優が日本選手権初V 五輪金・西矢と同世代

 表彰式で笑顔を見せる優勝の伊藤美優(中央)、2位の織田(左)、3位の西矢
 優勝した伊藤美優の演技
 優勝が決まり歓喜する伊藤美優(中央)
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 「スケートボード・マイナビ日本選手権」(26日、村上市スケートパーク)

 ストリート女子決勝が行われ、伊藤美優(15)=JOCKS=が18・24点で初優勝を果たした。織田夢海(16)が18・23点で2位に入り、昨夏の東京五輪代表の西矢椛(15)=ムラサキスポーツ=は18・03点で3位だった。

 大技成功にガッツポーズした。伊藤は45秒間に技を連発する「ラン」で3位につけると、一発技で競う「ベストトリック」の3本目には8段ある階段を飛び降り、板を横方向に半回転、縦方向に1回転させるハードフリップを成功。1位だった織田を0・01点上回り逆転した。

 ハードフリップは当初、遊びの延長で取り組んでいたが「乗れるようになったら楽しくて。みんなやってないからやろうって(思った)」と、今では得意技にまで進化。「ハードフリップが乗れてすごいうれしい。大きい大会だと(優勝は初めて)。うれしいです」。慣れない取材に少し頰を赤くしながら喜びを語った。

 山形県に在住。小学2年生からスノーボードに打ち込んでいたが、オフトレーニングの一環として誕生日にもらったスケートボードがきっかけでのめり込み、夏の横乗りに転向した。小学4年生から大会に出場し、昨年の日本選手権は3位、今年4月の日本オープンで2位。7月にはイタリア・ローマで行われた24年パリ五輪予選対象大会開幕戦にも出場した。

 日本一に輝き、23年度強化指定選手に選出されることが決定。来年最初のパリ五輪予選対象大会となる世界選手権(1~2月、アラブ首長国連邦)の代表入りも濃厚となった。東京五輪は「自分はレベルが足りない。応援しながら、楽しんで(テレビを)見ていた」と雲の上の存在だったが、今度からは夢舞台を目指し、実力者たちと戦っていくことになる。

 「(西矢)椛ちゃん、(織田)夢海ちゃんは別格というか、レベルが高いからそこについていけるように。オリンピックも目指しつつ、海外でもいい成績取って有名になれるように頑張りたい」と決意を込めた。

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