湘南乃海が新十両 18歳での幕下昇進から6年「折れそうな時が何回もあった」

 新十両昇進が決まり、色紙を手にガッツポーズする湘南乃海(日本相撲協会提供)
 新十両昇進が決まり、師匠の高田川親方(左)と握手する湘南乃海(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会は30日、大相撲初場所(来年1月8日初日、両国国技館)の番付編成会義を開き、湘南乃海(高田川)の新十両昇進、元大関朝乃山(高砂)、白鷹山(高田川)の十両昇進を決めた。

 神奈川県大磯町出身で24歳の湘南乃海は、西幕下筆頭だった九州場所で5勝2敗と勝ち越し、中卒で入門してから8年半での関取昇進。オンラインで会見し「本当にうれしい気持ちがこみ上げて、感謝の気持ちもすごく強かった」と喜びをかみしめた。

 193センチ、176キロの恵まれた体格。中学まで野球少年で相撲経験のないまま入門し、18歳で幕下昇進と、スピード出世が期待された。ただ、その後は足踏みが続いた。

 関取昇進のきっかけとなったのが、東幕下5枚目で2勝5敗と負け越した昨年の九州場所後。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)にかけられた「早さではなく、最後にどこまでいったかが勝負だ」という言葉に「それが自分の支えだった。頑張ろうと思った」と折れそうだった気持ちを立て直した。会見に同席した高田川親方は「苦労した分、一気に十両を早く突破して、幕内上位、三役に上がって、どんどん上を目指していってもらいたい」と期待した。

 得意は左四つ。身体能力が高い分、追い込まれてからの回り込みもうまいが、取り組んでいるのは前に出て相手を圧倒する相撲だ。幕下で苦労し「折れそうな時が何回もあったけど、我慢ということを学んだ。相撲も他のことも、何事も我慢なんだなと思いました」と精神面でも成長した湘南乃海。「どんどん上を目指して、師匠のように我慢強く、かっこいい力士になりたい」と目指す理想を掲げ「横綱になりたい」と力強く語った。

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