湘南乃海が新十両昇進 苦節8年半「本当にうれしい」 〝桃太郎〟が鬼退治へ

 日本相撲協会は30日、来年の大相撲初場所(1月8日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、湘南乃海(24)=高田川=の新十両昇進、元大関朝乃山(28)=高砂、白鷹山(27)=高田川=の十両昇進を決めた。朝乃山は6場所ぶり、白鷹山は5場所ぶりの復帰となる。

 関取の座という大海に、ついにたどり着いた。神奈川県大磯町出身の湘南乃海は、初土俵から8年半での関取昇進。オンライン会見で「本当にうれしい」と喜びをかみしめた。

 193センチ、176キロの恵まれた体格。相撲経験のないまま中卒で入門した元野球少年は、弱冠18歳で幕下に昇進したが、その後は足踏みが続いた。

 転機は東幕下5枚目で負け越した昨年の九州場所後。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)の「早さではなく、最後にどこまでいったかが勝負だ」という言葉に「それが自分の支えだった。頑張ろうと思った」と何度も折れそうだった心を立て直した。師匠は「苦労した分、一気に十両を突破して、幕内上位、三役に上がって、どんどん上を目指してもらいたい」と期待した。

 幕下で苦労し「我慢を学んだ」と精神面でも成長した大器。しこ名の下の名前「桃太郎」の由来は「強い人、対戦相手を倒す“鬼退治”の意味」。番付に居並ぶ幾多の“鬼”を退治して「横綱になりたい」と力強く掲げた夢に進む。

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