パリ五輪の星・15歳成田実生 サッカー授業で疲れても400個メV「はしゃぎすぎました」

 400メートル個人メドレー予選を1位通過した成田
 女子400メートル個人メドレーで優勝し、表彰式で笑顔の成田実生
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 「競泳・ジャパン・オープン」(2日、東京辰巳国際水泳場)

 女子400メートル個人メドレー決勝が行われ、世界ジュニア選手権2冠の成田実生(15)=金町SC=が4分37秒32で優勝を果たした。2位には昨夏の東京五輪代表の谷川亜華葉(イトマン近大)が入った。

 成田は前半を3位で折り返すと、第3泳法の平泳ぎで一気にトップに躍り出た。「結構疲れている」と話していた予選から入念にストレッチを行い修正。約7秒タイムを短縮し「自分でスピードをコントロールしていい感じのスピードになって、自由形につなげられた」と振り返った。

 11月23~27日に行われた東京スイミングセンター優秀選手招待大会が自信につながった。400メートル自由形などあえて長距離のレースに多く出場し、5日間を戦い抜いたことで体力の向上を実感。「体力に不安があったりして、自分が優勝したイメージができなかった。でも今回は体力が少しついたのかなっていう自信もあったから、(優勝は)夢みたいな感じじゃない」と成長に実感を込めた。

 3月の選考会で東京五輪2冠の大橋悠依に競り勝ったホープだが、15歳らしいおちゃめな一面も見せた。大会前日に学校で受けたサッカーの授業が疲労の理由の1つであることを告白。「走ってすごい疲れがたまっちゃった。はしゃぎすぎました」と苦笑いした。

 またW杯カタール大会でスペインに歴史的勝利を挙げた日本代表には「目標に向かって頑張っててチームジャパンはかっこいい」と刺激を受けている様子だった。

 今大会で選考のかかるジュニア選抜遠征(来年1月20~22日、オーストラリア)参加を優先的に考えているため、世界短水路選手権(13~18日、メルボルン)の代表は辞退。今後は来年7月の世界選手権(福岡)に照準を合わせる。「練習からしっかりやって自信がつく練習をして臨みたい。選考会では自己ベストを出したい」。24年パリ五輪の星がさらなる成長を誓った。

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