15歳・成田実生 手応えつかむ完勝 サッカーの授業で「疲れ」予選タイム落とし苦笑い
「競泳・ジャパン・オープン」(2日、東京辰巳国際水泳場)
女子400メートル個人メドレー決勝が行われ、世界ジュニア選手権2冠の成田実生(15)=金町SC=が4分37秒32で優勝を果たした。2位には昨夏の東京五輪代表に谷川亜華葉(イトマン近大)が入った。
成田は第3泳法の平泳ぎで3番手から一気に抜け出してゴールした。あえて長距離のレースに多く出場した11月の大会が自信につながったといい、「今までは自分が優勝するイメージがなかったけど、体力が少しはついた自信もあって(優勝は)夢みたいじゃない」と手応えを語った。
3月の選考会で東京五輪2冠の大橋悠依を破ったホープだが、15歳らしいおちゃめな一面も見せた。自己ベストから約8秒落とした予選レースの理由に、学校で受けたサッカーの授業を挙げ「走ってすごい疲れがたまっちゃった。はしゃぎすぎました」と苦笑い。W杯での日本代表の奮闘も見たといい「目標に向かって頑張っててチームジャパンはかっこいい」と刺激を受けている様子だった。
12月に行われる世界短水路選手権(メルボルン)は代表権を辞退し、今後は来年7月の世界選手権(福岡)、その選考会(4月)に照準を合わせる。「自信がつく練習をして大会に臨みたい」。24年パリ五輪の星がさらなる成長を誓った。