東京五輪銀・本多灯が日本歴代2位の好タイムで優勝
「競泳・ジャパン・オープン」(3日、東京辰巳国際水泳場)
男子200メートルバタフライ決勝が行われた。昨夏の東京五輪銀メダルの本多灯(20)=日大=が1分52秒70の日本歴代2位の好タイムで優勝。学生新記録を更新した。
圧倒的な泳力を見せつけた。本多は50メートルのターンから加速。前半100メートルをトップで折り返し、後続をどんどん引き離した。「ドルフィンがスイムまでつなげることができた。52秒台を出せて本当にうれしい(11月の日本短水路選手権で)世界新を出してから自信もついた。最高です」と納得の表情を浮かべた。
瀬戸大也の日本記録1分52秒53に迫る好タイム。本多は「ここまできたら日本記録を超えたいと思って、悔しさはほんの少し出たんですけど。ちゃんと成長してるんだなとかみしめている。うれしいです」と話した。
世界短水路選手権(13~18日、メルボルン)の代表入りは辞退し、冬場の強化を優先。24年パリ五輪、来年7月の福岡での世界選手権に照準を合わせる。
同種目には本多がこの日出したタイムよりまだ2秒も速い世界記録を持つクリストフ・ミラク(ハンガリー)が君臨する。「まだまだ差はある」と冷静に分析する本多。ただ負けるつもりは一切ない。「五輪金メダルが目標で夢。自国開催である福岡で代表権を獲得して、ミラクに追い付いて、パリでは圧倒的なレースで勝ちたい」と力強く宣言した。