早大アメフト亀井主将 早実野球部時代は清宮の“影武者”だった 甲子園ボウルへ決意

 必勝を誓う(左から)早大・高岡監督、亀井主将、関学大・占部主将、大村監督
 高校時代にブルペン捕手として甲子園出場経験のある早大・亀井主将。思い出のブルペンでポーズ
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 第77回甲子園ボウル(18日)で激突する東日本代表の早大と、西日本代表の関学大が5日、試合会場の甲子園球場で会見した。

 早大は3年ぶり7度目の出場で悲願の初優勝を目指す。史上最多32回の優勝を誇る関学大は7年連続56度目の出場で大会記録に並ぶ5連覇を狙う。両校の対戦は3年ぶり4度目。ユニホームは三塁側の早大が臙脂、一塁側の関学大が青の両校色つきで臨むことで合意した。

 早大悲願の日本一へ、甲子園決戦に燃えるのがOL亀井理陽主将(4年)だ。「実は私は今回で3度目の甲子園」と明かす。

 早実野球部2年時に、1学年上の主砲・清宮幸太郎(現日本ハム)らとともに選抜に出場。背番号17の控え捕手でベンチ入りしたものの出場機会はなく、アメフトに転向した大学1年時の甲子園ボウルでもユニホームは着たが、出番はなかった。「今回は主将として試合に出場できる。この甲子園という舞台に懸ける思いは自分の中では非常に大きい。今までの分もすべて出し切って必ず勝ち切りたい」と力を込めた。

 体格など似ていたこともあり「清宮フィーバー」に沸いた17年春の選抜時には特殊任務も請け負った。清宮に殺到するファンや報道陣を引きつける“影武者”を務めた。「帽子を深くかぶって先に出ていきました」と当時を思い返す。

 清宮とは不思議な縁があり、亀井の父・竜二氏は早大ラグビー部出身で、清宮の父・克幸氏(日本ラグビー協会副会長)の同期。清宮主将の下、日体大に圧勝して大学日本一に輝いた89年度の背番号3プロップだった。

 息子による交流も続く。亀井自身は高校2年で肩と肘を壊して大学からはアメフトに転向したが、清宮とは現在も連絡を取り合う。11月に法大に勝って関東王者となった際には新宿の牛タン店で食事をごちそうになった。「甲子園で日本一になれ」と激励された。

 過去6度、関西勢にはね返された甲子園ボウル。「88年の部の歴史を変えたい」。主将が体を張って勝利へ導く。

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