坂本花織が首位発進「パニック起こした」世界的歌姫称賛SPさらに進化「久しぶりに完ぺき」

 女子SPで首位の坂本花織
 女子SPで首位の坂本花織
 女子SPで首位の坂本花織
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 「フィギュアスケート・GPファイナル」(9日、トリノ)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、初優勝を狙う世界女王の坂本花織(22)=シスメックス=が今季自己ベストとなる75・86点をマークし、首位発進を決めた。初出場の三原舞依(23)=シスメックス=が74・58点で2位。同じく初出場の渡辺倫果(20)=法大=が72・58点で4位につけた。首位の坂本から4位の渡辺までわずか3・28点差の大接戦で10日のフリーを迎える。

 女王の貫禄が漂う圧巻のパフォーマンスだった。坂本はSPのジャネット・ジャクソンメドレーにのり、冒頭のダブルアクセルを雄大に成功させると、続く3回転ルッツ、3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプも鮮やかに決め、今季自己ベストをマーク。「連続3回転が決まってよかった。今季初めてといっていいぐらいの出来。久しぶりにSPが全部きれいにまとまったので、それが1番ホッとしてます」と、胸をなで下ろした。

 優勝した10月のスケートアメリカ後には、フォロワー700万人超えの世界の歌姫・ジャネット・ジャクソン本人がインスタグラムで坂本の演技について「I LUV it Kaori! Congrats on winning the Women’s Skate America 2022!」と称賛。「まさか本人に認識してもらえるとは思ってなくて、ビックリしすぎてパニック起こしました」と目を丸くしながら振り返ったが、さらに曲との一体感を増した躍動感溢れる演技をみせた。

 同門でずっと切磋琢磨してきた三原が2位。ワンツーフィニッシュも見えてきたが、手綱は緩めない。「SPがどんな結果でもフリーしっかりやらないといけないと思っていた。久しぶりに完ぺきなSPで、ホッとしたい気持ちもあるけど、明日がくる。しっかり集中したいと思います」と、頂を見据えた。

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