「フィギュアスケート・ジュニアＧＰファイナル」（９日、トリノ）

　女子フリーが行われ、初出場でショートプログラム（ＳＰ）１位の島田麻央（１４）＝木下アカデミー＝がフリー１３５・８８点、合計２０５・５４点で初優勝した。日本女子の優勝は２００９年の村上佳菜子以来１３年ぶりで、史上５人目となる。

　今季ジュニアデビューしたばかりの１４歳が初の頂点に輝いた。島田は冒頭のトリプルアクセルの着氷で手をつき、続く４回転トーループも回転不足となったが、その後は演技をまとめた。「優勝できたことはすごくうれしい」と喜びながらも「（大技を）２本降りることを目標にしていたので、演技の内容には満足いってないです」と貪欲さものぞかせた。

　名前の「麻央」は浅田真央さんが由来。浅田さんも０４年にジュニアＧＰファイナルを制しており、「浅田真央さんを目標にしているので、浅田真央さんみたいな見ている人が笑顔になる演技をして、オリンピックや世界選手権で優勝できるようになりたい」と目を輝かせた。

　ＳＰ４位の中井亜美（ＭＦアカデミー）はフリー１２３・２６点、合計１８９・２３点で４位。吉田陽菜（木下アカデミー）はフリー１０２・７９点、合計１５８・３０点で６位だった。