GPファイナル初Vの宇野昌磨が凱旋帰国「一番の収穫は大会までの練習」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(トリノ)の男子で金メダルを獲得した宇野昌磨(トヨタ自動車)が13日、羽田空港に帰国した。初のタイトルをつかみ、「優勝できたことはうれしいことですし、今日まで練習してきたものが試合の場でも発揮できたことはすごくうれしく思います」と笑顔だった。
GPファイナルのフリーでは今季世界最高得点を出し、「一番の収穫はこの大会までの練習。これがスタートになればいい」とうなずいた。大喜びだったステファン・ランビエルコーチからは、別れ際に「今後やっていきたいように、やりたいようにやっていってほしい。それに僕たちはついていくから」とエールをもらったという。
世界選手権、GPファイナル、四大陸選手権、世界ジュニア選手権、ジュニアGPファイナルを制し、残すビッグタイトルは五輪の金メダルのみとなった。これまで18年平昌五輪で銀メダル、22年北京五輪で銅メダルを獲得しているが、「僕は次のオリンピックを目標にスケートをしていない。それまでに僕の選手生活が終わるかもしれませんし、もしかしたら続けるかもしれない」と26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪については未定だ。
ただ、「今年向き合っているようなスケートとの向き合い方でオリンピックが目の前にきたら全力で頑張りたい」とも話した。「スケートが終わってからの人生も長いと思う。スケートに限らず、色んなことに目を向けながら頑張っていきたいなと思います」と見据えた。
今後は全日本選手権(22日開幕・大阪)に出場する。「1年で一番緊張する大会になる。短い期間になりますけど、GPファイナルで培った経験だったり、学んだこと、今日までやってこられたことをしっかり引き続きやっていき、自分がさらに成長できる試合にできたら」と意気込んだ。