宇野昌磨 「スーパースラム」達成へ残すはオリンピックのみ 「五輪が目の前にきたら全力で」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルの男子で初優勝した世界王者の宇野昌磨(24)=トヨタ自動車=が13日、羽田空港着の航空機で帰国した。ジュニア・シニアの主要国際大会6冠「スーパースラム」に王手をかけ、残り1冠が懸かる26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への心境を“宇野節”で語った。男子2位の山本草太(中京大)、女子で初優勝の三原舞依(シスメックス)、ジュニア女子を14歳で制した島田麻央(木下アカデミー)も帰国した。
宇野は栄光の金メダルを誇らしげに握った。「優勝できたことは本当にうれしい。練習してきたものが試合でも発揮できた」。フリーでは自己ベストの204・47点をマーク。合計で今季世界最高304・46点のハイスコアで圧倒した。「大会に向けてやってきた練習が一番の収穫。これがスタートになればいい」とうなずいた。
GPファイナルを初制覇し、男子では羽生結弦さんしか達成していないジュニア・シニアの主要国際大会6冠「スーパースラム」に王手をかけた。「全てがいい方向につながった。試合で難しい構成ができたのは大きな自信」と力を込めた。
残すビッグタイトルは五輪のみ。「僕は次の五輪を目標にスケートをしていない。それまでに選手生活が終わるかもしれませんし、もしかしたら続けるかも」と、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ向かう心境を表現した。そして、「今年のようなスケートとの向き合い方で、五輪が目の前にきたら全力で頑張りたい」と独特の“宇野節”で意気込んだ。
今後は全日本選手権(22日開幕、大阪)に出場する。「1年で一番緊張する大会」と、まずは目の前の試合に全力を注ぐ。