バレーボール・西田有志 謎の感染症を発症していた「不安でしかない状況だった」
「バレーボール・天皇杯全日本選手権」(18日、東京体育館)
男子決勝が行われ、ジェイテクトが東レに3-0(25-21、25-13、25-17)で勝利し、2大会ぶり2度目の頂点に立ち、王座奪還を果たした。
日本代表の西田有志(22)は試合後の会見で、Vリーグ開幕(10月22日)の2週間前に感染症にかかっていたことを告白した。熱は39度を上回り、1カ月半以上38・5度以下に下がらない状態が続いたという。PCR検査は陰性で、バレーボールも「やれないことはない」状態だった。
ただコンディションが上がりきらずに病院を受診。血液検査を受けたところ、感染症にかかっていることが判明した。ただ4度検査を受けたものの、病名の特定はできず。医師から可能性として出てくる病名は「難病扱いになるような症状ばっかりで、膠原(こうげん)病とか関節系の物だった」という。「正直不安でしかない状態だった。孤独を感じていた。ジェイテクトの一員としてやれるのかとネガティブになった」と複雑な胸中を吐露した。
時間がたつに連れて症状は緩和し、現在は問題なくプレー。「(体調は)全く問題なく、薬も飲んでいない」。発熱に関しても「病院に行かなくなってから(下がった)。病院は気持ち的にあれですよね。今はバレーボールに生きがいを感じている状態」と話した。
その中で2大会ぶり2度目の優勝に輝き「3週間みなさんに心配をかけた。結果を出すまで苦しかったし、(バレーボールを)辞めざるをえない状態になっていることを想像してしまっていた。この優勝は自分の心には大きい思い出」とかみしめていた。