高木美帆 1500Mで貫録V「滑り切れた」W杯通算20勝目
「スピードスケート・W杯第4戦・第2日」(17日、カルガリー)
女子1500メートルで高木美帆(28)=日体大職=が1分52秒08で優勝した。この種目で今季3勝目、通算16勝目。1000メートルなどと合わせて通算20勝目。佐藤綾乃(ANA)は11位だった。男子500メートルは金俊昊(韓国)が34秒07で制し、村上右磨(高堂建設)が34秒12で4位、新濱立也(高崎健康福祉大職)が34秒17で5位、森重航(専大)が34秒19で6位だった。
女子1500メートルで世界記録保持者の高木は着実にラップを刻み、表彰台の真ん中に立った。前日に500メートルと5000メートルに出場。疲労が「結構きている」状況でも「しっかり滑り切れた安ど感があった」と頬を緩ませた。
後半の700メートルから1周の通過は28秒46で全体トップ。レース中盤以降にいかにタイムを保つかが大事な同種目で今後への手応えをしっかりとつかんだ。
長年のライバルで、北京五輪で金メダルのブスト(オランダ)が昨季限りで引退。日本のエースは今季もW杯の1500メートルで4戦のうち3勝。決して絶好調とは言えない中で「先週まで何かもやもやしていたものが、少しずつ晴れそうかなという感じ」と視界が開けてきた。