早大 甲子園ボウルでまたも関西の壁 後半2TDも反撃及ばず
「アメフト・甲子園ボウル、関学大34-17早大」(18日、甲子園球場)
初の大学日本一を目指した早大は、関学大に17-34で完敗を喫した。前半はディフェンス陣が踏ん張り、3-6で折り返したが、後半は地力の差が出て猛攻を食らった。今回が7度目の甲子園。関西の壁は厚かった。
関西の壁はこんなにも高く、険しいのか。前回出場の3年前は関学大に28-38。その雪辱に臨んだ今回だったが、結果は17-34。高岡勝監督(54)は「17点差ですか。前回から7点広げられた。これからどう縮めていくか…」と厳しい表情を浮かべた。
“打倒・関学大”へ、リーグ戦とは違う戦い方で臨んだ。今季、関東のリーグ戦での攻撃陣の総獲得ヤードは、ランが1626ヤードなのに対し、パスは927ヤード。ラン主体の攻撃で勝ち上がってきたが、この日はパス主体で序盤から組み立てた。「関学のDFのフロントはレベルが違って強い。パス主体じゃないと勝てない」とQB国元孝凱(3年)。ランでの力勝負を避け、空中戦を選んだ。
前半はパスを次々と通し、敵陣へ攻め込んだ。第2Qには13ヤード、9ヤードとミドルパスを決めて攻め込んだが、敵陣3ヤードからTDを狙ったパスが痛恨のインターセプト。国元は「あれが決まっていれば」と悔やんだ。
後半はRB花宮圭一郎(3年)の2TDランで抵抗するも、最後は関学大に力の差を見せつけられた。「パスの精度が足りなかった」と振り返った国元だが、「勉強になった」と前を向いた。国元、花宮らが最上級生になる来年こそ、この大舞台でリベンジしてみせる。