紀平梨花 フリーで3回転ルッツ投入も視野 2年ぶり全日本選手権で表彰台目指す

 本番に向け調整する紀平梨花(撮影・高部洋祐)
 本番に向け調整する紀平梨花(撮影・高部洋祐)
 紀平梨花(左)にアドバイスを送るブライアン・オーサーコーチ(撮影・高部洋祐)
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 「フィギュアスケート全日本選手権」(22日、東和薬品ラクタブドーム)

 公式練習が行われ、2年ぶりの出場となる女子の紀平梨花(20)=トヨタ自動車=が調整した。練習では、故障の影響でこれまで試合で回避していた3回転ルッツで着氷。拠点としているトロントでの練習最終日に初めて決められたとし「ギリギリだが、フリーで間に合わせたい」と投入を視野に入れた。リンクサイドには、昨年から師事する、羽生結弦さんらの元コーチ、ブライアン・オーサー氏の姿もあった。

 紀平は昨季、右足の距骨疲労骨折で全試合欠場。北京五輪出場もかなわなかった。今季は9月の中部選手権で復帰し、GPシリーズでは10月のスケートカナダで5位。先月のフィンランド大会では4位だった。9月は2種類だった3回転は、フィンランド大会でアクセル、ルッツ以外4種類を投入した。

 現在も痛みは続いており、骨折は完治していないと言うが「全日本にかける思いは強い」と紀平。目標は「表彰台」と掲げ、「世界選手権(3月、埼玉)に出たい気持ちがある。そのためにはノーミスが大事」と話した。状態がよければフリーでは、ルッツを含む5種類の3回転を入れる可能性がある。

 女子のショートプログラム(SP)は22日、フリーは24日に行われる。

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