日本代表・杉山愛新監督、選手のトップ100入り後押しへ「プラスのエッセンス加えたい」
テニス女子国別対抗戦ビリー・ジーン・キング杯の日本代表新監督となった杉山愛氏(47)と、男子国別対抗戦デビス杯の新監督の添田豪氏(38)が23日、オンラインで取材に応じた。今月5日から行われている代表合宿が初仕事となり、参加選手とコミュニケーションを取っている段階だという。杉山監督は個々の強化方針を共有しつつ、それぞれの世界ランクトップ100入りを後押しする考えを示し「やり方や工夫次第で入れると思っている。個々のちょっとした課題を後押しできるようなサポートができれば」と使命感を燃やした。
現在、大坂なおみが世界ランク42位につけているが、2番手以降では内島萌夏(107位)、日比野菜緒(139位)、土居美咲(176位)とトップ100の壁に阻まれている。
杉山監督は「現状を踏まえて、どれだけ100以内に送り込めるかが日本テニス界の重要なところ。現段階でトップ100に入ってもおかしくない(実力の)選手がいるが、年間でどれだけ安定した成績を出せるか。何かが足を引っ張る部分がある。技術だけでなく心技体、チーム力、色んな要素が考えられる。外側から俯瞰で見て、何をプラスアルファで加えられるか、少しでもプラスになるエッセンスを加えたい」と力を込めた。
また、4月から始まる団体戦に向けても、出場の意思確認も今後行っていくといい「個々にコミュニケーションを取って、ベストメンバーで臨んでいきたいと思っている」。大坂とはまだコンタクトが取れていないというものの「個人ツアーでもストラグル(葛藤)しているが、なかなかコンタクトが取れていないので、まずは(来年1月の)全豪でコミュニケーションを取れたらうれしい」と話し、「個人ツアーが過酷なシーズンで(団体戦を)スキップしたくなることもあると思うが、(各選手が)このメンバーとスタッフのもとで戦いたいなと魅力的に見えるチームづくりをしていきたい」と目標を掲げた。