斉藤立が世界選手権当確 「泥くさくても結果求める」執念貫きマスターズ大会V

 男子100キロ超級で優勝した斉藤立(左から2人目)と3位の影浦心(同3人目)=国際柔道連盟提供・共同
 男子100キロ超級決勝でラヒモフ(上)を攻める斉藤立(国際柔道連盟提供・共同)
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 「柔道・マスターズ大会」(22日、エルサレム)

 男女計5階級が行われ、男子は100キロ超級で世界選手権2位の斉藤立(国士舘大)と90キロ級の村尾三四郎(東海大)が優勝した。

 優勝を決めて畳で礼を終えると、思わず笑みがこぼれた。斉藤は5試合を勝ち抜き、格付けの高いタイトルを初めて獲得。「一戦一戦、自分の柔道を出し切る」と気迫をみなぎらせ、危なげない闘いぶりで来年の世界選手権代表を決定付けた。

 大会前からポイントに挙げていた寝技が効いた。世界ランキング1位のラヒモフ(タジキスタン)との決勝は技がつぶれた後も休まず圧力をかけて消耗させる。終了間際、腹ばいに倒れた相手を裏返し、崩れ上四方固めで抑え込んだ。

 初出場だった10月の世界選手権は経験不足を露呈。決勝は指導狙いでまともに組み合わない伏兵の戦略にはまり、あと一歩で優勝を逃した。今回は投げなど立ち技にこだわらず「泥くさくても、何を言われても結果を求める」との執念を貫いた。

 今年は4月の全日本選手権で、五輪2連覇の故斉藤仁さんとの親子2代制覇を達成。「お家芸」の大黒柱としての道を本格的に歩み出した。国際的な知名度も上がり、この日の決勝後は客席の子どもたちら多くのファンから記念撮影を求められた。日本が誇る20歳の大器は充実感を漂わせ、中東の地で飛躍の1年を締めくくった。

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