鍵山優真 SP出遅れ6位 9カ月ぶり実戦「いろんな気持ちがありすぎて」

 ジャンプの着氷に失敗しバランスを崩す鍵山優真
 SPの演技を終え、スタンドに向かって両手を合わせる鍵山優真
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、東和薬品ラクタブドーム)

 来年3月の世界選手権(さいたま市)代表選考会を兼ねて行われ、男子ショートプログラム(SP)は宇野昌磨(25)=トヨタ自動車=が首位。北京五輪銀メダリストで約9カ月ぶりの実戦となった鍵山優真(19)=オリエンタルバイオ・中京大=はミスが響き、81・39点で6位と出遅れた。

 約9カ月ぶりの実戦は、「なんかいろんな気持ちがありすぎて」。6位と出遅れた鍵山は「まず(演技時間)2分50秒を滑り切れた。課題をクリアした」と自分に言い聞かせるように話した。

 フィニッシュの瞬間に、両手を合わせて「ごめんなさい」のポーズ。冒頭の4回転サルコーは大きな加点をつけたが、続くフリップ-ループの連続3回転は2本目で着氷が乱れた。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も2回転になり「全日本に出ると決めてしっかり練習してきたのですごく悔しい」と、北京五輪銀メダリストのプライドがうずいた。

 8月に左距骨疲労性骨障害、左腓骨(ひこつ)疲労骨折を受傷した。「75~80%」という状況で演じたSP曲は、イマジン・ドラゴンズの「ビリーバー」。「痛みが俺に信念をくれたんだ」と叫ぶ歌詞を自らに投影した。

 フリーではフリップとサルコーの4回転2本を予定している。「失敗しても成功しても4回転をしっかり締め切って、次に生かせるフリーにしたい」。19歳の復帰ロードはここから始まる。

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