転倒で頭抱えた高橋大輔「やけ酒しようかな」“かなだい”初優勝&史上初の偉業に安ども

 演技のフィニッシュで転倒し、苦笑いの高橋大輔(右)=撮影・高部洋祐
 演技のフィニッシュで転倒する村元哉中、高橋大輔組(撮影・高部洋祐)
 村元哉中(左)と共に、金メダルを手に笑顔を見せる高橋大輔(撮影・高部洋祐)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(24日、東和薬品ラクタブドーム)

 アイスダンスのフリーダンス(FD)が行われ、リズムダンス(RD)首位の“かなだい”こと村元哉中(29)、高橋大輔(36)組=関大KFSC=は、108・91点、合計186・61点で、結成3年目にして全日本選手権初優勝を達成した。

 フィニッシュポーズの直前、最後のリフト終盤で高橋が体勢を崩し、そろって転倒するアクシデントがあったが、高橋はシングルで過去5度全日本制覇を果たしており、91回目の大会で史上初の快挙となるアイスダンスとの“2冠”を成し遂げた。

 まさかの幕切れに頭を抱え、演技後のあいさつへと向かえない高橋。そこへ村元は笑顔で声をかけ、立ち上がるよう促した。「最後の最後にやってはいけないミスをして悔しいけど、それまでは今季で1番いい演技ができていた」と村元。

 その言葉通り、演技前半のリフトやツイズル、スピンは全てレベル4を獲得。GOE(出来栄え点)でも高い評価を得ているだけに、胸を張れるような完成度の「オペラ座の怪人」を表現したことは、事実だった。

 高橋は「めちゃくちゃ喜びたかったけど、失敗してしまったから今日は眠れない」と苦笑い。開幕前には「最高のクリスマスイブに」と語っていたが「結果的には最高なんだけど、最後のにとらわれているので今日はやけ酒しようかな」。村元は「私は最高のクリスマスイブです!」と笑顔だった。

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