6年ぶり表彰台の三原舞依 メダルは「すごく重かった」五輪落選、苦難乗り越え充実期「どん底はもうない」

 2位の三原舞依(左)、3位の島田麻央(右)と共に記念写真に納まる坂本花織(撮影・高部洋祐)
 会心の演技を終え、感極まる三原舞依(撮影・高部洋祐)
 会心の演技を終え、ガッツポーズを決める三原舞依(撮影・高部洋祐)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(24日、東和薬品ラクタブドーム)

 女子フリーが行われ、今季のGPファイナル女王で、ショートプログラム(SP)2位の三原舞依(23)=シスメックス=がともに今季自己ベストとなるフリー145・23点、合計219・93点をマークし、6年ぶりの表彰台となる2位に輝いた。来年3月の世界選手権代表入りへ大きく前進した。

 フリー「恋は魔術師」にのせて、冒頭のダブルアクセルを軽やかに決めると、続く3回転ルッツ、3回転サルコー、3回転フリップと次々成功。後半のダブルアクセル-3回転トーループ、最後の3回転ループ-2回転トーループ-2回転ループまでしっかりとまとめきった。体調不良で休養したシーズンもあった。昨季はあと一歩のところで五輪代表を逃すなど、度重なる苦難を乗り越えて、今季の充実ぶりがある。フィニッシュポーズを解くと、感極まった表情で、両腕でガッツポーズした。

 演技後は「最初からすごく緊張を楽しめてるなと感じていた。まず最初のルッツが単発になったのでそこで火がついたというか、後半がすごく勝負だと思っていた。細かいところまで意識しながら滑ることができた」と、振り返った。

 ハードな日程の中での大会となったが「どんな状況でも、もっともっと上を目指して、まだまだできると思いながら、苦しい中でも乗り越えてくることができた。去年ほどのどん底はもうないと自分に言い聞かせて、去年に比べたら今はすごく、まだいい方だと思って」と、常に前を向き続けてきた。

 6年ぶりの全日本のメダルの重さを「あんまり6年前、覚えてなくて、首にメダルをかけてもらった時にすごく重たいなと思って。ファイナルの時のメダルはそこまで重くなかったので、すごくびっくりした」と、笑いつつ「悔しさはちょっとあるんですけど、でも演技に対して、ファイナルでくやしかった部分を直せたのはうれしい。満足はしてます」と、うなずいた。

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