15年来の盟友が金、銀、坂本花織「舞依ちゃんは集中力の鬼」三原舞依「かおちゃんはフェラーリ」

 2位の三原舞依(左)、3位の島田麻央(右)と共に記念写真に納まる坂本花織(撮影・高部洋祐)
 表彰式で、多くのトロフィーや賞状を持ちきれず苦笑いの坂本花織(撮影・高部洋祐)
 スタンドに手を振りながら場内一周する坂本花織(手前)ら(撮影・高部洋祐)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(24日、東和薬品ラクタブドーム)

 昨季の世界女王でショートプログラム(SP)首位の坂本花織(22)=シスメックス=が優勝。同門で先月のGPファイナルを制したSP2位の三原舞依(23)=同=が2位に入った。

 神戸を拠点に中野園子コーチ、グレアム充子コーチ、川原星コーチの指導を受ける“中野組”の2人は、幼少期からしのぎを削ってきた仲。メダリスト会見では、お互いについて言及した。

 坂本は、1つ年上の三原について「ノービスの時からずっと一緒にやってきた。集中力が人一倍すごくて、ゾーンに入ったら抜け出すのに時間がかかるくらい。集中したら誰も止められない集中力の鬼です」と説明。三原は「かおちゃんは、練習で、今日はいけるという日は最初からぶっ飛ばしている。“フェラーリ”と(コーチ陣から)言われているようにどこまでも行くので心強い。一緒に試合に行くのも安心しかない」と話した。

 三原は小学2年の時、テレビで見た浅田真央さんに憧れて「スケートをやってみたい」と両親とともに神戸ポートアイランドのリンクを訪れた。その時、目の前で滑っていた少女が当時小学1年の坂本だった。それから15年、しのぎを削ってきたライバルでもあり盟友だ。

 フリーでは、最終滑走の坂本の直前に三原が高得点を出し、連覇がかかる坂本には緊張感が垣間見えた。中野コーチは「坂本は三原の後でかなりプレッシャーがあったが、彼女は強かった」と評した。体調不良に苦しんだシーズンを乗り越えた三原についても「今年は近畿選手権から出ずっぱりだった。それでも(体調を)維持したから今の結果がある」と目を細めていた。

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