伊勢ケ浜部屋の2力士が角材で殴打、熱湯をかけるなど暴力行為 伊勢ケ浜親方は2度目の理事辞任

 日本相撲協会は26日、弟子による暴力行為が発覚した伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が理事を辞任したと発表した。

 コンプライアンス委員会によると、今年4月下旬頃から8月上旬頃にかけて、幕下以下力士Aが弟弟子のBを角材で殴打する、腹部を殴る、ちゃんこの熱湯をかけてやけどを負わせるなど、3度の暴力行為があったという。また、別の幕下以下力士Cも、AがBの腹部を殴る暴行に及んだ際に同様の暴行に及んだという。

 11月7日に被害者の親族から、同8日に被害者から電話で相談があり、協会は調査を開始。暴力行為を確認した。伊勢ケ浜親方は10月上旬にAがBにやけどを負わせた事実を把握しながら、相撲協会に報告していなかった。

 AはBへの謝罪の念を示したうえで師匠と相談し、師匠が引退届を提出。伊勢ケ浜親方は複数の弟子による暴力行為が発生したことを反省し、この日、理事辞任届を提出した。

 この日の臨時理事会では、Aは引退届を受理して処分なし(ただし、引退勧告の懲戒処分相当であることを確認)、暴行は1度のみですぐに被害者に謝罪したCは2場所の出場停止処分、伊勢ケ浜親方は理事辞任届を受理して処分なし(ただし、降格の懲戒処分相当であることを確認)とすることを決めた。

 伊勢ケ浜親方は2017年に弟子の横綱日馬富士による暴行事件を受けて理事を辞任した経緯があり、2度目の辞任となる。

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