バドミントン 奈良岡が左足負傷で試合中に棄権 世界ランク桃田抜き日本勢トップのホープ

 「バドミントン・全日本総合選手権」(26日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 男子シングルス1回戦が行われ、A代表の奈良岡功大(21)=IMG=が、村本竜馬(ジェイテクト)との試合中に左足を負傷して途中棄権し、初戦敗退となった。救護室に向かった奈良岡の代わりに、取材に応じた父でコーチの浩さんは「腱が炎症を起こしている。切れているとかではない。負傷は1カ所だけじゃなくて数カ所ある。左膝の上と股関節」と明かした。

 1-1で迎えた第3ゲーム。この時点で試合時間はすでに100分を超過しており、試合中盤に奈良岡から父に棄権を判断したジェスチャーがあったという。

 12月のツアーファイナル前からすでに負傷していたという。父は今大会直前も棄権の判断を仰いだが、奈良岡が強い出場意欲を示したため、練習もままならないまま「ぶっつけ本番」で出場した。父は「国際大会に出て使命感もあったと思う。これ以上(試合を)やると故障箇所に影響が出る」と棄権に至った理由を説明した。

 21歳の奈良岡は“ポスト桃田”と期待され、今季は世界選手権に出場。ツアー大会でも好成績を残し、12月のツアーファイナルでは4強入りを果たした。さらに日本ランキングは桃田賢斗(NTT東日本)を抜いて1位。8月で53位だった世界ランキングは現在10位まで上昇した。

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