駅伝“誤誘導”で全国切符逃した中越高 抗議終了を宣言「主張平行線。無念」県高体連は「運営問題なし」崩さず

 駅伝“誤誘導”で全国切符逃した中越高が抗議終了を宣言(画像はイメージです)
  駅伝“誤誘導”で全国切符逃した中越高が抗議終了を宣言(画像はイメージです)
全国高校駅伝の新潟予選会の発着点となったデンカビッグスワンスタジアム
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 10月に行われた全国高校駅伝の新潟予選会で、運営ミスがあったために2位となり、全国出場を逃したとして中越高校が県高体連などに抗議していた問題で、同校は27日、学校のホームページに総括を記載。この問題について、区切りとすることを発表した。

 同校は大会後に再調査と救済措置を求めて抗議。対して県高体連の「運営に問題はなかった」と回答し、同校は「受け入れられない」と、反論していた。その後は大会側の説明と、学校側の調査結果の相違点を指摘し、県高体連の見解を求めたが、12月14日に「専門部の調査、再調査を受けて回答しました。その調査結果が不十分であるという認識はありません」と、回答があった。

 同校は「現在に至るまで納得のいく対応を得ることはできなかった」とし、「誤誘導等に関しては過去の世界大会等の事例から競技結果が覆らないことは承知していましたが、今大会における誘導の非一貫性や競技成立に至る過程の不適切な対応等を鑑み、また今大会は全国大会の予選を兼ねているために問題をそのままにしてはならないことやこれまで努力してきた生徒や保護者の心情等を考慮し、これまで抗議をしてきました。この『抗議』は『競技規則上の抗議』に限るものではなく、今大会の運営に関する抗議でありました。これまでの本校の抗議行動は、生徒および関係者の為に問題を明らかにしたいという思いからの行動であり、後悔はありません。しかしながら、現在に至るまで主張は平行線に終わってしまい、無念さを感じざるを得ません」と、悔しさを滲ませた。

 ただ、これ以上打つ手はなく、「11月17日のホームページ掲出以降、12月14日の県高体連回答後まで、本校では粘り強く抗議や調査、対応の検討を継続しておりましたが、我々にできることはここまでで全てやり尽くしたと考えています。事態解決に至らなかったことは誠に残念でありますが、この総括をもってこの件の区切りとしたいと考えています」と、抗議終了を宣言。総括の発表が全国高校駅伝終了後となったことには「なお、この『総括』のホームページへの掲出は、関係者への影響や混乱を避けるため、全国高等学校駅伝競走大会の本大会を終えてからとさせていただきました。事の成り行きを気にされていた方も多かったと思いますが、どうかお許しいただきたく存じます」と説明した。

 新潟代表となった十日町は25日に行われた全国高校駅伝に出場。2時間12分49秒で最下位の47位だった。

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