桃田賢斗 レシーブさえ完勝「こんなに拾えたのは久しぶり」全日本ベスト4入り

 男子シングルス準々決勝でストレート勝ちした桃田賢斗=武蔵野の森総合スポーツプラザ
 男子シングルス準々決勝で勝利し、観客の拍手に応える桃田賢斗=武蔵野の森総合スポーツプラザ
 男子シングルス準々決勝でストレート勝ちした桃田賢斗=武蔵野の森総合スポーツプラザ
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 「バドミントン・全日本総合選手権」(28日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 男子シングルス3回戦が行われ、昨夏の東京五輪代表の桃田賢斗(NTT東日本)が、社会人選手権王者の大林拓真(トナミ運輸)を2-0(21-18、21-11)で下し、4強入りを決めた。

 桃田らしいレシーブがさえた。相手のジャンプスマッシュを平然と返し続け、逆をつかれた強打にも体を素早く切り替えして反応。誰もが決まると思った強打を返すたびに会場からは「おぉ」と驚きの声が上がった。

 第2ゲームも序盤から11連続得点。「できすぎですけどね」と謙遜しつつ、「こんなに(シャトル)を拾えたのは久しぶり。充実感あった」と顔を緩ませた。

 今季の世界選手権は2回戦で敗れ、9月のジャパンオープンでも初戦敗退となった。復調を求め、その後は海外ツアー大会に出場せず国内での強化を優先した。「気持ちの余裕なのか、それとも自信を持てているのか、すごい練習した分考えるよりに先に体が反応しているのか。自分でも驚きです」。体の動きの良さに本人も戸惑いながらも、「充実した試合ができている。気持ちも前向きにこられている」と手応えを感じていた。

 昨夏の東京五輪1次リーグ敗退から、もどかしい結果が続いている桃田にとって国内大会、国際大会にかかわらずベスト4は「久しぶりですね。ちょっとうれしい気持ち」と笑顔。29日の準決勝に向けて「目の前の試合を全力で、強い気持ちを持って取り組めばいい」と力を込めた。

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