バドミントン・山口茜がV締めに王手 桃田ら男子選手と練習試合に手応え
「バドミントン・全日本総合選手権」(29日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
女子シングルス準決勝が行われ、世界選手権2連覇の山口茜(再春館製薬所)が、高橋明日香(ヨネックス)を2-0(21-19、21-17)で下し、4大会ぶり4度目の優勝へ、あと1勝とした。
落ち着いた試合運びで勝負を決めた。第1ゲームで18-18と並ぶ場面もあったものの「もう1回自分からラリーを展開すれば、そんなに不安はなかった」と焦ることなく、ストレート勝ちを収めた。
今季は8月の世界選手権(東京)で2連覇を達成し、9月のジャパンオープンでも優勝した。また12月のワールドツアーファイナルズでも勝利し、ツアー年間女王のタイトルを獲得。1年を通して好成績を残し続けた。
効果を実感しているのは、代表合宿中に行う男子選手との練習試合。昨夏の東京五輪代表の桃田賢斗(NTT東日本)らとも手を合わせることもあり「トップスピードの中でどれだけ精度を高くショットが打てるか、どれだけ考えてやれるか。女子選手とやる時に余裕を持ってできるようになっていると」と手応えを語った。
30日の決勝は世界選手権代表の大堀彩(トナミ運輸)。山口は「技術的にうまさがある選手。左利きで上からのショットにもキレがある。そこを自分が上回っていけるように頑張りたい。今年最後の試合なので、今年1番くらいのプレーができるようにしっかり準備をしたい」と意気込んだ。