世界王者の“ホキコバ”保木、小林組が初日本一 保木は男泣き「どうしても取りたいタイトルだった」

TVインタビューで大会中に亡くなった所属先の社長に触れ、涙を流す保木卓朗(右)、小林優吾ペア=武蔵野の森総合スポーツプラザ(撮影・伊藤笙子)
 男子ダブルス決勝を制し、表彰式で両手を挙げて喜ぶ保木卓朗、小林優吾ペア。右は準優勝の竹内義憲、松居圭一郎ペア(撮影・伊藤笙子)
 男子ダブルス決勝を制し、初優勝を果たした保木卓朗(左)、小林優吾ペア(撮影・伊藤笙子)
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 「バドミントン・全日本総合選手権」(30日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 男子ダブルス決勝が行われ、2021年世界選手権王者の保木卓朗、小林優吾組=トナミ運輸=が、竹内義憲、松居圭一郎組(日立情報通信エンジニアリング)を2-0(21-15、21-14)で下し、初優勝を果たした。

 気迫を全面に出した。積極的に攻撃を仕かけて第1ゲームを先取。第2ゲームも点数が入るたびに保木は雄たけびを挙げ、気持ちを高めた。勝負を決めると2人で抱擁を交わし喜びを表現した。

 世界王者、さらに世界ランキング1位も経験したが、これまで日本一は獲得したことがなかった。保木は「決勝の舞台に3度立ってきて全て負けてきた。どうしても取りたいタイトルだった。この結果が出てうれしい」と男泣き。小林も「でかい舞台で優勝できたこと非常に気持ちいい。言葉で表現できない」と喜んだ。

 もう一つ負けられない理由があった。23日に所属先であるトナミ運輸の社長・綿貫勝介が急逝。2人に気さくに声をかけ、ゴルフも一緒に行った仲だという。保木は「今大会も社長が見守っていると思って、苦しい場面でも社長を思い出した。天国で『よくやったぞ』と言ってくれていると思う」と語った。

 来年5月1日から始まる24年パリ五輪選考レースに向けて「今回の結果は自信になる。世界ランキング1位に返り咲けるように頑張りたい」と保木。小林も「自分たちができる全てをぶつける。パリ五輪レースも社長が天国で見守ってくれていると思ってやっていきたい」と意気込んだ。

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