早大 1点差勝ちで2大会ぶり決勝進出 激闘シーソーゲーム制し17度目大学日本一に王手

 京産大に競り勝ち雄たけびを上げる佐藤(左手前)ら早大フィフティーン(撮影・開出牧)
 前半、京産大・アサエリ(左)にタックルしジャージをつかんで離さない早大・相良
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 「ラグビー・全国大学選手権・準決勝、早大34-33京産大」(2日、国立競技場)

 2試合が行われ、早大(関東対抗戦3位)が関西王者の京産大に34-33で競り勝った。2大会ぶりの決勝進出で、3大会ぶり17度目の大学日本一を目指す。連覇を狙う帝京大(関東対抗戦1位)は筑波大(同5位)を71-5で圧倒。決勝は8日に国立競技場で行われる。

 早大が2大会ぶりに決勝の舞台に帰ってくる。1点差での勝ち上がりに大田尾竜彦監督は「苦しい中で成長を見せてくれた。よく勝ちきってくれた」と選手らをたたえた。

 誰よりも決勝進出への思いがあふれていたのは、主将のフランカー相良昌彦(4年)だった。3大会前の優勝時には1年生で唯一先発し、監督だった父・南海夫氏と親子鷹で日本一をつかんだ。ただ、そこから2大会は頂点に届かず、昨季は年越しもできない悔しさを味わった。覚悟を持って臨んだラストシーズンも、負傷でピッチを離れることがあった。

 だが、1年生で味わった優勝を「すごく成長できた」と振り返り、下級生のときに上級生によって大舞台へ導かれたことに感謝は尽きない。「みんなに助けてもらった」と4年生となった今回は、自らが「最後は恩返しできるようにベストを尽くしたい」と後輩たちに貴重な経験を積ませる。

 試合はSO伊藤大祐(3年)のトライなどで3度逆転して“シーソーゲーム”を制した。「まず(日本一になった時にしか歌うことが許されない早大の第2部歌の)『荒ぶる』に挑戦できる権利をやっと得た。ここからは誰にでもできることを必死にやる」と凡事徹底を強調した相良。17度目の戴冠へ王手をかけた。

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