連覇夢散の青学大・原監督「人生いろいろ、箱根もいろいろ」 往路復路とも山に誤算「改めて山上り山下りと」
「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)
連覇を狙った青学大は一時8位まで転落したが、9区に起用されたエース格の岸本大紀(4年)が区間歴代2位の快走で3位を死守した。
レース後、原晋監督は「人生いろいろ。箱根もいろいろある。もはや28分台のランナー10人、16人は当たり前。27分台のランナーを往路、復路に1人置かないと。レベルが高い。改めて箱根駅伝は山上り山下りと。練習の質、量を上げないと」と、語った。
さらに「当初予定していた山上り山下りの選手が使えず、ここがうまいことハマりませんでしたね。ピース大作戦は、山上り山下りと2つのピースがハマらなかった。ピースが1つにならないとね。(6区は)選んだ私に最終責任がある。補欠の選手も期待していたんですけど、やはりきちっと仕上げないといけなかった。私の責任。総合力はあるので、上にはこれましたけど、3位で喜べるチームではない。真摯(しんし)に結果を受け止めて、来年リベンジできるチームを、私自身も気持ちを入れ替えて作っていきたい。故障者も出たし、1人に責任を負わせず、チームとしてこの反省を100回大会にいかさないと」と敗戦を受け止めた。
誤算は原監督が復路のキーポイントにあげていた6区だった。起用された西川魁星(4年)がペースを上げきれない苦しい走りで早大、国学院大、法大、創価大に抜かれて7位に転落。原監督が「スマイルスマイルスマイル」と鼓舞し続けたが、前日の山上り5区に続く大誤算で、この区間だけで5分差が広がって首位駒大とは7分4秒差。連覇が絶望的な状況となった。西川は1時間3分23秒で区間最下位20位だった。
ゴール後の待機場所では座って泣き出す選手もいた。