報徳学園 3冠へ仰星突破 25大会ぶり4強!WTB海老沢95M独走トライ

 後半、独走し、トライを決める報徳学園・海老沢琥珀(撮影・北村雅宏)
 後半、ボールをインターセプトし、独走する報徳学園・海老沢琥珀(中央)=撮影・北村雅宏
 前半、力強い突進を見せる報徳学園・石橋チューカ(撮影・山口登)
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 「全国高校ラグビー・準々決勝、報徳学園31-21東海大大阪仰星」(3日、花園ラグビー場)

 史上4校目の高校3冠を目指す報徳学園(兵庫)が連覇を狙った東海大大阪仰星(大阪第3)に逆転勝ちし、1997年度以来25大会ぶり、同校史上最高タイとなる2度目の4強入りを果たした。

 トドメの独走トライが効いた。24-14の後半26分、相手の猛攻に必死のディフェンス。自陣ゴール前5メートル、WTB海老沢琥珀(こはく)=3年=が一瞬の隙を突きパスをインターセプトした。そのまま、大歓声の中、一気に95メートルを走り切り、ガッツポーズして、ゴールに飛び込んだ。

 試合後の取材でヒーローは足がつっており、「立ってていいですか。座ったらつっちゃうので」とイスに座れなかった。“ぷるぷる”の足で「ボールを取った瞬間、走り切らないといけないと。気持ちいいランでした」と破顔した。

 ともに東京・千歳中出身の“相棒”、SO伊藤利江人(3年)と報徳学園に入学。今は伊藤が母、弟と住む家に同居。兄弟のように過ごす。「ラグビーの話ばかり」と、“兄弟”はラグビー漬けの日々を送ってきた。

 1年から注目された伊藤に「嫉妬はあった」と言うが、この日、試合後に隣で取材を受けたことが「とてもうれしい」と、ようやく肩を並べた喜びをかみしめた。

 その伊藤も14-14の後半7分、勝ち越しトライの起点となるパス。さらに同13分には、自ら蹴ったパントを捕球し、敵陣深く攻め込み、最後はトライにつなげるなど、司令塔として攻守に才能を発揮した。

 前回大会で敗れた東海大大阪仰星に雪辱。伊藤は「仰星、東福岡に勝って優勝を目標にしてきた」とまずは一つノルマを果たした。次戦、5日の準決勝は天理(奈良)に決まった。練習試合では五分の戦績「天理より僕たちが強い」とキッパリ。まずは、報徳学園史上初の決勝進出をクリアする。

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