中大は2位 古豪復権!“2強”の牙城崩した 藤原監督「うれしさ半分、悔しさ半分」

 2位でゴールした中大・助川(撮影・金田祐二)
 箱根駅伝で総合2位となり、アンカーの助川(手前右端)を笑顔で迎える中大の選手ら
2枚

 「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 往路2位の中大が順位を守り抜き、10時間48分53秒で総合2位となった。2位以内は総合優勝した1996年以来で、3位以内は藤原正和監督(41)が学生時代に総合3位となった2001年以来。ただ、優勝まで1分42秒差に迫っていただけに、指揮官は「うれしさ半分、悔しさ半分」。6連覇を含む歴代最多14回の総合優勝を誇る古豪の完全復活へ、節目の100回大会を見据えた。

 中大が22年ぶりに表彰台に返り咲いた。6区で若林陽大(4年)が区間2位、10区では助川拓海(4年)が区間3位と好走し、後続に詰められることなく2位を堅守。全区間で1桁順位とチームの底上げに成功した。今大会の目標だった総合3位は達成。だが指揮官はすでに来年を見据えていた。

 「うれしさ半分、悔しさ半分。駒大との差は1年間3冠を目指してきた学校と、3位を目指してきた学校の執念の差。2位を来年に生かしたい」

 歴代最多14回の総合優勝を誇る古豪。監督就任1年目の17年には87回の連続出場記録が途絶え、2桁順位も経験した。そこからは「新しい中大を目指していこう」と一年ずつ選手のベースを上げる強化に着手。前回大会6位、今大会2位と着実に結果を残してきた。「強化は進んでいる。間違っていない」と胸を張った。

 節目の100回大会での総合優勝を、しっかり視界に捉えている。2区で駒大の田沢廉ら他校のエースを抑えて、2年連続の区間賞を獲得した吉居大和(3年)を筆頭に古豪完全復活を目指す。「きょうはあくまで通過点。来年勝って常勝軍団になっていく道すがら。喜ぶのは今日まで。明日からまたしっかりやりたい」と指揮官。目にはタスキと同じ真っ赤な炎がともっていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス