東福岡が6大会ぶり7度目の優勝 報徳学園を突き放す 高校ラグビー

 優勝し、大喜びする東福岡フィフティーン(撮影・北村雅宏)
 前半、巧みなステップで報徳学園ディフェンスを振り切り、トライを決める東福岡・石原(中央)=撮影・北村雅宏
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 「全国高校ラグビー・決勝、東福岡41-10報徳学園」(7日、花園ラグビー場)

 春の選抜、夏の7人制に続く史上4校目の「3冠」を目指す報徳学園と6大会ぶり7度目の頂点を目指す東福岡が対決。東福岡が兵庫県勢として初優勝を目指した報徳学園を制した。

 東福岡は前半開始早々に、キックチャージから好機を得てボールをつなぎ、WTB上嶋友也(3年)がゴール右隅に先制トライ。5-0とした。

 同12分にも、ハーフライン付近から、FB石原幹士(3年)が俊足とステップを生かして敵をかわし、左中間ゴールにトライ。ゴール成功で12-0した。

 報徳学園も前半22分、No.8石橋チューカ(3年)がキックチャージでボールを奪ってパスをつなぎ、CTB炭竈柚斗(3年)が反撃のトライ。ゴール成功で7点をかえした。後半2分にはPGを選択し、SO伊藤利江人(3年)が確実に決めて2点差とした。

 しかし、東福岡は同10分に敵陣でのラインアウトからSO高本とわ(3年)のキックパスをCTB西柊太郎(3年)がワンバウンドでキャッチし、ゴール中央にトライ。同18分には、敵陣ゴール前からCTB永井大成(3年)が相手ディフェンスをかいくぐって攻め込み、オフロードパスからWTB上嶋がトライ。ゴール成功で26-10とした。

 同23分にも、No.8藤井達哉(3年)が敵陣ゴール前のラックから出たボールを自ら持ち込みトライ。同28分にはWTB上嶋が独走トライを決めるなど5トライと追加点を重ね、相手を圧倒した。

 昨春の選抜大会決勝も両校が進出していたが、コロナ禍の影響で東福岡が辞退。報徳学園は不戦勝で優勝していた。

 勝利監督インタビューで、藤田監督は「6大会ぶり優勝というよりこの3年間高校ラグビー界も大変な思いをしていた。関係者の方、サポートしていただいた方に感謝の言葉しかありません」と大会開催に感謝。苦しんで来た4強の壁を乗り越え、頂点に立ち「5年間の壁も大きかったし、彼らの3年間地道にできることをしながらラグビーを続けてきた。すごい3年生だと思います」とうなずいた。

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