東福岡 SO高本とわ 優勝貢献の絶妙キックパス「狙い通りです」
「全国高校ラグビー・決勝、東福岡41-10報徳学園」(7日、花園ラグビー場)
6年ぶり7度目の全国優勝を果たした東福岡のSO高本とわ(3年)が、絶妙ショートキックパスで道筋を開いた。
後半2分に報徳学園にPGを決められ2点差に迫られた。同10分に敵陣でボールを保持した高本はゴール前中央へキックし、拾ったCTB西柊太郎(3年)がキャッチし、そのまま飛び込んでへトライ。「空いているのは分かっていたので、狙い通りです」と、高本はプランが決まり納得した。
7月には7人制ラグビーでプレー中に右膝前十字靱帯断裂。8月に手術しリハビリをへて、12月中旬に復帰したばかり。「ギリギリ間に合った」と花園でプレーできたことに感謝した。
6年ぶりの優勝。帝京大でプレーする兄の高本とむも東福岡でプレーしていたが、全国制覇ならず。「兄も果たせなかったので、かける思いは強かった。果たせてうれしい」。 くしくも帝京大で8日の全国大学ラグビー決勝戦に進んだ兄・とむの1日前に全国制覇を遂げられて感激の様子。“兄弟”Vへの道筋をつけた。